やり過ぎ要注意!朝トレーニングすることのデメリットは?

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朝トレーニングを行うと生活習慣のリズムが良くなったり、脳を活性化させて1日のパフォーマンスが上がるなど、さまざまなメリットがあります。

しかし、朝のトレーニングはやり過ぎてしまうとデメリットになりかねないので注意が必要です。そこで今回は、朝トレーニングする際の注意点を紹介しましょう。

朝起きてすぐにハードなトレーニングは危険

朝起きてすぐにハードな筋トレをするのはオススメしません。起床直後のハードなトレーニングは血圧を急激に上げてしまうため、心臓や血管に負担をかけてしまう可能性があります。血流の流れが悪いのも、心臓や血管に負担をかけてしまうことに。

また、寝起きの身体はあまり温まっていないため、やはり筋トレには不向き。身体が充分に温まっていないと、筋肉や関節を痛める可能性が高くなります。

さらに、睡眠中には身体の栄養が失われてしまうため、朝すぐにハードなトレーニングを行なっても効果があまり出ません。

朝起きてすぐは重量のある器具はなるべく使わずに、軽い有酸素運動を中心にしてトレーニングするのがオススメです。

時間がかかる

これはある意味仕方のないことですが、朝トレーニングを行うにはやはり時間を用意する必要があります。もし朝からジムに行こうとしているなら、ジムの準備をしたりジムへ行く手間もかかるため、かなり時間を要します。ジムへ行くために早起きしすぎると、睡眠不足に陥る可能性もあり逆効果。そうなると、徐々に朝起きるが億劫になり、トレーニングを辞めることにもつながりかねません。

そのため、あまり時間を取らないように工夫をするのも大切です。たとえば、ジムに行かなければモチベーションが上がらない人は、通勤途中のジムを利用してそのまま出勤するのがいいでしょう。また、ジムではなく自宅や自宅周辺でトレーニングするという選択肢もあります。これなら準備に時間が掛からないのでオススメ。1人でトレーニングするのが苦手という人は、短時間のトレーニングから始めて、まず習慣づけからスタートするのがいいでしょう。

やりすぎると疲れにつながる

これもシンプルな理由ですが、朝一番にあまりに身体に負担のかかるトレーニングをすれば、当然疲れてしまいます。そうなると、1日の活動が逆に阻害されてしまうため、オススメできません。朝のうちはなんとか耐えられても、特に昼頃や夕方に眠くなりがちなので、朝に元気があるからといって限度を超えたトレーニングはしないように心がけてください。

有酸素運動だからといって、長時間走ることも控えるように。目安として20分から30分程度の運動に抑えておくようにしましょう。

睡眠不足で行うと体重増加の可能性も

朝のトレーニングは代謝をアップする効果が期待できるため、ダイエットにも適しています。しかし、睡眠不足の状態でトレーニングを行うと逆効果。なんと太りやすくなるのです。なぜなら、睡眠不足の人は充分に睡眠を取っている人と比べて、高カロリーな食品を取るようになりがちだと知られています。これは諸説ありますが、レム睡眠不足が関係しているという可能性が示唆されています。

筑波大学の研究結果によると、マウスの実験で、レム睡眠が不足している状態でショ糖と脂質の摂取量が増えたというデータも出ているのです。これは、前頭前皮質の働きが関係しているようですが、とにかく寝不足になってまで朝トレーニングを行うというのは、代謝効果が上がって痩せやすくなるどころか、過食の原因をつくってしまいます。

そのため、無理に睡眠時間を削ってまで朝のトレーニングを行うとするのではなく、睡眠不足のときは朝のトレーニングは控えるようにしましょう。

筋肉が分解されるリスクがある

朝トレーニングをする場合、食事を欠かすことは厳禁です。なぜなら、もし朝食を食べずにトレーニングを行うと、筋肉が分解されやすくなる恐れがあります。というのも、睡眠前に摂取した食事から起きるまでに、一定の時間が経過しています。

何も食べずに過ごすと脂肪だけでなく筋肉までも代謝のエネルギーとして使われるのです。タンパク質の摂取量が足りなくなると、筋肉を合成するための素材不足になるため、朝の運動や筋トレを食事を抜いて行なってしまうのは意味のない行動です。朝トレーニングを行うときは、必ず食事を取るように心がけてください。朝食を抜いてトレーニングを行うことは、むしろ身体を弱らせてしまうことにつながります。

やり方を誤るとむくみや集中力の低下につながる

朝のトレーニングでは、あるものを欠かすとむくみを引き起こします。それは水分です。むくみとは、体内が水分不足になることで、尿を出さないように脳からのサインが送られます。そのため、この状況下で水を飲むと体内の水分量が増えてむくみを引き起こします。さらに、尿の出にくい状態は代謝機能が低下するため、冷え性や便秘の原因にまでなってしまうのです。

また、朝のトレーニングは適度に行えば身体のパフォーマンスが上がりますが、水分不足に陥ると逆に身体のパフォーマンスが下がってしまいます。脳の働きが悪くなり、集中力が低下するのです。

朝の水分補給はこまめに摂るように心がけましょう。

注意点に気をつけてトレーニングしよう

朝のトレーニングはさまざまなメリットがある反面、やり方を誤ると身体に悪影響を及ぼす可能性も。今回紹介したことに気をつけて、朝のトレーニングを行なってください。