モチベーションを保ち続ける!継続するために必要なことは?

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ダイエットやトレーニングを継続するためには、食事の改善や運動が欠かせません。しかし、短期間だけ頑張っても結果を出すのは難しいもの。極端に言えば、1週間食事制限をしたり、過酷なトレーニングをやっても継続しなければすぐに戻ってしまうどころか、過度な食事制限やトレーニングが原因で過食をしてしまい、以前よりも体重が増加してしまう可能性すらあります。

トレーニングやダイエットにおいて最も重要なのが、継続するということ。とはいえ、この継続が難しいからこそ、だれもが肉体改造に苦手意識を持ってしまいます。

では、継続するために大切なのはいったいなんでしょうか?

まずは明確な目標設定

「カッコいい筋肉を手に入れたい!」「モデルのような美しいボディになりたい!」という目標はたしかに大切です。しかし、なんとなくの目標設定では、継続が困難になります。というのも、大雑把な目標設定では目標に向かっているという意識を芽生えさせることが難しいからです。それゆえに、いまいち成果を得られている感覚が得られず、せっかく始めた運動や食事の改善を断念してしまうことは珍しくありません。

そのため、目標となるものは具体的かつ明確にするのがまず大切。とはいえ、厳密に数字でガチガチに決める必要はないです。たとえば、憧れのスポーツ選手や、どのモデルさんのようになりたいのか、「この人のようになりたい」とイメージ像をハッキリさせてみてください。

どんな風にカッコいい身体になりたいのか、どんな風に美しいボディなのかは、人によってイメージが異なります。筋骨隆々でガッチリした筋肉質な身体がカッコいいという人もいれば、線は細いけれども筋肉がしっかりついている細マッチョ体型が理想という人もいるでしょう。モデルさんを例にしても、細さを追求したボディが美しいと感じる人もいれば、程よく筋肉がついた身体を美しいと感じる人もいます。

目標とするイメージがハッキリしているだけでも、ゴール地点が明確になります。そのゴールをまず設定することで、日々の運動や食事一つ一つが、「そこに向かっているんだ!」という意識につながります。ゴールに向かっている意識を生み出すことが、継続には不可欠です。フルマラソンの選手が42.195kmという長大な距離を走り切ることができるのは、ゴールがハッキリしているからです。このゴールが分からないまま走っても、終わりの見えない苦行をやらされているようなもの。目的に一歩一歩近づいているという実感があるからこそ、フルマラソンを走り切る気力を失わないのです。

まずは目標を明確にすることからスタートしてください。どこがゴールなのか、どんなゴールなのかをハッキリさせるだけでも、トレーニングやダイエットをするモチベーションは大きく変わります。

目標が決まったら一歩一歩を大切にする

どんなカッコよさ、美しさを手に入れたいかを自分の中でハッキリさせたら、いよいよ行動開始です。しかし、ここで注意が必要。というのも、目標が明確になり、走り切るゴールが設定できた直後はテンションが良くも悪くも上がりがち。どういうことかというと、勢いでトレーニングやダイエットを始めてしまうと、一気に過酷な運動をしたり、極端な食事制限をしようとすることにつながります。

確かに短期的には効果があるかもしれません。たかぶった気持ちで動けば、瞬間最大風速は巻き起こるでしょう。しかし、その風はすぐに止んでしまいます。つまり、3日間猛トレーニングをしたり食事を一気に減らしても、すぐに諦めてしまいます。当たり前ですが、いきなり激しい運動や食事制限を始めて、それをずっと続けることは難しいですよね。

肉体改造にとって重要なのは継続です。明確になった目標に向かって一気に突っ走ろうとしても、ゴールまで一瞬で到達できるわけではありません。フルマラソンでも、ゴールに向かってスタートダッシュで100メートル走のスピードで走っても、42.195キロを走り切れるわけがありませんよね。はじめの数百メートルを突っ走ってしまうと、かえってゴールまで走り切ることはできなくなります。

トレーニングやダイエットも同じです。はじめの数日間だけ猛特訓するのではなく、明確な目標に着実に近づいていくのが重要です。そのため、高いモチベーションを保つために、瞬間的な激しい運動や食事制限ではなく、一歩一歩を大切にしてください。

これもフルマラソンに例えると分かりやすいです。42.195キロを走り切るには、走り切るだけの一歩一歩のペースが重要になります。そしてこのペースは、運動習慣がある人とない人ではまったく変わってきます。走り慣れている人であれば、早いペースで走っても走り切ることができるでしょう。しかし、運動習慣がない人ならば、ゆっくりとしたペースでまず走り始める必要があります。運動していなければ体力も少ないですし、走り慣れた身体でもありません。

トレーニングやダイエットも同様です。自分が運動慣れしているかどうか、普段から食事が乱れがちか整っているかで、運動や食事制限のレベルは変わってきます。

ゴールに向かうというのは、フルマラソンを走るイメージを持ってください。そしてゴールに到達するということは、フルマラソンを走り切るイメージを持ってみてください。そう考えれば、1歩1歩、つまり1日1日にどんなトレーニングや食事をすれば自分に適しているのかが、おのずと見えてくるはずです。

無理のない運動や食事こそがゴールへ向かう最短距離

人によっては、どうしても最短でゴールを目指したいという人もいるでしょう。特に、憧れのスポーツ選手やモデルのようになりたいと明確なイメージを持てば、早くその身体になりたいと思うのは自然なことです。

そして、目標が明確になればなるほど、いまの自分の身体と目標となる理想的な身体を比較して、「いまの身体は嫌だ。早くカッコよくなりたい!美しくなりたい!」という気持ちになるでしょう。目標が明確になるからこそ、いまの自分を変えたいという気持ちになり、それがモチベーションの原動力となります。

しかし、先ほどもフルマラソンで例えたように、100メートルダッシュでは42.195キロを走り切ることはできませんよね。早くゴールに向かいたいのにゴールはまだ遠い。そのもどかしさから、フラストレーションが溜まってしまうこともあるでしょう。

そこで大切なのは、「いまのペースこそが目標へ向かう最短距離だ」ということを自覚することです。一番早くゴールへ向かいたいという気持ちがあるのなら、それを押し潰すことはしないでください。むしろ、目標に向かいたいという気持ちは継続するためにとても重要です。なので、その気持ちを活かしながらトレーニングやダイエットを行うのは理にかなっています。

一歩一歩を進んでいくことこそが、それぞれにとって最短距離というのは詭弁ではありません。ゴールに向かうペースは、人それぞれ。ならば、いまのその人にとっての最速の方法というのも人それぞれです。さっきも述べたように、運動習慣があればマラソンのペースは上げられますが、運動習慣がない人はまずゆっくりとしたペースで走る必要があります。とはいえ、ゆっくり走っているからといって、それが間違いではないのです。なぜなら、確実にゴールに向かっているから。そして、その人にとって最適なペースがゆっくりなのであれば、その人にとってはゴールに向かう最短の一歩一歩なのです。

早くゴールに向かいたいという気持ちがあれば、いまのペースこそが最短なのだという自覚を持ってください。それがゴールへ向かうモチベーションになり、1歩1歩、1日1日の自分に対する自信と達成感につながります。

小目標をこまかく設定する

ゴールという明確な目標を持ち、そこへ一歩一歩確実に進んでいるという自覚があれば、継続するための大きなエネルギー源を常に持ち続けることができます。とはいえ、長い距離を走り切るのは簡単なことではありません。フルマラソンで言えば、頑張って10キロ走ったとしても「あと30キロもあるのか……」と残りの距離の長さを実感して、心がくじけそうにもなりますよね。逆に言えば、目標があるからこそ目標までの距離を測って考えることができるので、これはもちろん前進している証です。しかし、特に高い目標を設定した人であれば、途中で残りの道のりを実感して憂鬱になることは珍しくありません。それ自体は悪いことではないのです。

そこで、モチベーションを保ち続けて継続するために、ゴールとなる目的だけではなく、小目標をたくさん用意してください。どういうことかというと、憧れの理想体型だけを目指すのではなく、途中途中で自分なりの目標を設定するのです。

たとえば、全身をゴリゴリのマッチョにしたいという方であれば、全身が鍛えられるまでの過程で鍛えられた自身の身体を褒めてあげるのです。鍛えている過程で、お腹のお肉が落ちてきたり、顔が細くなってきたりしますよね。そういった細かい変化を実感して、目標に近づいていることを自覚するのです。逆に言えば、ゴリゴリになることを大きな目標として設定しておいて、まずは腹筋がうっすら割れるようにすることや、力こぶをつけようという身近な目標に向かっていくのもいいでしょう。美しいモデルのボディを手に入れるために、まず完食を減らすというのも小目標としてすごくいいですし、お腹のお肉を落としていくのもありです。

大きな目標であれば達成するのはそれなりの期間が必要ですが、小さな目標であれば達成するのはすぐです。フルマラソンでいえば、42.195キロを走り切ることだけを考えず、まずは10キロ走ろう、5キロ走ろ、3キロ走ろうなど、細かい設定をしてそれに向かい続けると、走り切るモチベーションを継続することができます。人によっては1キロずつでもいいですし、数百メートル単位だって問題ありません。なぜなら、継続してゴールに到達することさえできれば、別になんだっていいんです。

継続するために、ゴールとなる大目標が用意できれば、細かいゴール地点となる小目標をたくさん用意する。その小目標をクリアしていけば、身体で結果を感じ続けることができて、「もっとゴールへ向かおう」「もっといい身体になろう」という気力が自然と湧いてきます。こうなれば、継続するモチベーションは手に入ったも同然。すなわち、継続は当たり前のものとなるのです。

大きな目標でなく、小さな目標でいい

目標は大きければ大きいほど、そこに向かえば得られる結果ももちろん大きいです。しかし、あまりにも大きな目標だと、目標に向かう気になれないという人もいるでしょう。そういう場合は、小さな目標をまずゴール地点にするのがオススメ。運動習慣なしでフルマラソンを走り切るのは過酷です。ならば、ある程度体力がついてきたら、その後でフルマラソンという大きな目標に向かえばいいのです。

運動慣れしていなければ、まずは1キロ走ることをゴールにすればいいんです。そして、1キロ走り切れるようになれば、今度は2キロ走れるようになるでしょう。その次は3キロ、5キロと、どんどん走り切れる距離が伸びてきます。小目標をクリアしてけば、勝手に身体は鍛えられていくので、大きな目標に向かうのがモチベーションになりにくい人は、まず小目標をゴールにしてみてください。身体が慣れていけば、自然と目標を大きくしたいと思えますよ。

継続できるならたくさん休憩してもいい

目標に向かうために継続するには、休憩も欠かせません。

たとえば大目標である42.195キロを走り切ろうとしているなら、ずっと休みなく走り続ける必要はないのです。別に記録を狙っているわけでもなければ、だれかと競って1位を目指しているわけでもありませんよね。

あくまで、自分の掲げた目標に自分が到達すれば、それがゴールなんです。そのために継続する必要があるだけで、ゴールするペースは人それぞれ。ならば、42.195キロ走り続けなくても、10キロや5キロごとに休憩したって問題ありません。

次に10キロ走るために、1時間休憩しようっていうのでもぜんぜんいいんです。なんなら1日休んだっていいでしょう。トレーニングやダイエットも同様です。また続けよう、始めようと思ってやれば、なんだっていいんです。毎日トレーニングしたりダイエットする必要もありません。目標に向かって向かえるなら、いくらでも休憩していいんです。むしろ休憩するからこそゴールには向かえるのですから、自分が目標にさえ向かえるなら、たっぷり休憩しながら一歩一歩進んでください。

継続とは、すなわち止めないことです。止めさえしなければ、別に休憩をいくらとったっていいんです。たしかに、理想的な運動メニューや、食事の内容やタイミングなど、トレーニングやダイエットに効率の良い方法はあります。しかし、あくまでそれは理想。実現可能な内容は人によって異なるのですから、無理に理想的なメニューをこなそうとして途中で止めるより、たっぷり休憩してゆっくり進んでいく方が結果は確実に手に入ります。また、無理をすれば身体に支障をきたすことだって大いにあり得るのですから、どんなペースでどれくらい休憩を入れればいいのか、無理のない方法をオリジナルでつくりだしてください。

継続とは自分に合った目標とペースをつくること

トレーニングでもダイエットでも、継続で最も重要なのは自分に合った方法をやるだけです。過酷な運動であれば途中で嫌になりますし、無理な食事制限は続けられるわけがありません。それぞれが目標を明確にして、その目標を達成するためのペースを自分で把握して、休憩地点や小さなゴール地点をたくさん用意して向かい続ければ、勝手に継続はできます。

一番大切なのは、続けること。そして続けるというのは、自分に合ったペースをつくることです。

続けなければいけないなんて思う必要はありません。続けなければならないのではなく、続けたいと思えるペースを見つけてください。続けたいと思うペースが見つかれば、勝手に続けるのですから。

なんでもいいので、理想の目標や、これならできるという小さな目標やトレーニング、食事方法、回数など、オリジナルのペースを編み出してください。そうすれば、継続してゴールまで到達することができます。そうすれば、トレーニングやダイエットをやっていて楽しい、続けていて楽しいと自然と思うようになってきます。

楽しくなれば、継続は当たり前となり、気がつけば自分の生活の一部となります。無理にやろうとせず、やりたいと思うことをやってみてください。